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2009-02-25(水)
買ったけれども読めていない本が溜まってきて、それらをぼちぼち読み始めた。その中の一冊が、“Heroes Of Harley Davidson”(Ed Youngblood編集 2003年)。アメリカでの定価は$34.95で、日本では5000円以上していたと思う。 どんな本かというと、アメリカのオハイオ州にあるAMAモーターサイクルの殿堂が、2003年に行った同名のエキシビジョンを一冊にまとめたもの。2003年は、ハーレーダビッドソンが創業100周年を迎えた年である。世界中で100周年にまつわる多くの本や雑誌が出版され、4人の男たちと掘っ立て小屋のストーリーから始まる歴史と、有名なモデルを紹介したものが多かった。 この本がユニークなのは、歴史の中で同社に貢献した、あるいは関係する有名無名の人々にスポットを当てていること。社員、役員、レーサー、冒険家、女性ライダー、兵士など一般的な歴史本と違いバラエティに富んでいる。写真の有無、文章の長短はあるが、人物の簡単な履歴とエピソードや記録などが読みやすく書いてある。 特に良かったのはレース関係のページが充実していること。アメリカのバイクレースを長いこと統括してきたAMAがバックアップするだけあって、個人的にとても有用な本だ。1900年代初頭のボードトラックから、ダートトラック、ロードレース、最高速チャレンジ、ドラッグレース、ヒルクライム…レーサーと共にレースマシンの写真が豊富なのもいい。よくあるヒストリーものと違い、裏話的なストーリーが随所に盛り込まれていて、読んでいておもしろいのはもちろん勉強になる。 そんな本と出会えたことはとても嬉しく、新品で1700円という安価だったからなおさら。この本を見つけたのは去年の12月、資料を探しに都内の洋書店や本屋を巡っていた時のこと。ある洋書店のバイクとクルマのコーナーにこの本はあった。そのコーナーは以前よりも規模を縮小されたのか、品揃えがぐっと少なくなり値下げされていて、これはチャンスと見てみたがいいものはなかった。唯一よさそうだったのがこの本で、ページをめくっていたらメモが入っていた。すでに買おうと決めていたのだけど、メモの内容を見てこれはぜひとも買わねばと改めて思った。 それは購入申込書の控えと×印の並ぶコピー用紙の裏側。誰かがこの本を2007年の9月に注文し、アメリカから書店に到着したのが11月。オーダーしたお客さんに入荷した旨の電話を入れたが、つながらなかったようで×印が記された。翌日、さらにまた翌日と3日連続でかけている。それから2日おきに電話しているが、「つながらず」と書かれていた。また2日、3日後に電話がかけられ同じ結果に。そして2週間が過ぎ、とうとう入荷してから丸1ヶ月になった日も、客とは連絡が取れなかったようだ。メモの下端ぎりぎりのところに「つながらず…」と。この「…」部分と×印が醸し出す、なんともいえない虚しい感じがドツボ(笑)。 しかし、電話してもつながらないというのはどういうことだろう。呼び出し音さえ鳴らないのか、鳴っても出ないのか。不通ならば、お客様の都合により…現在は使われておりません…というアナウンスがあるだろうから、店員は何度も電話しないだろう。電話が生きていて、かけても出ないというのは客が故意にそうしているからか。本が買えなくなった理由があったのか…それならそうと電話で言えばいいと思う。それさえできない、特別な事が起きたのか…妄想はとりとめない。もし自分が店員だったら、“くそー、電話つながらねぇ…何回もかけてるのに。わざわざ取り寄せるほど欲しい本じゃなかったのかよ……”と頭に来ただろうななぁ。 それからこの本はどうなったのだろう。待てど暮らせどついに買い手は現れず、取り置きの場所からも追放されて、バイクとクルマのコーナーに並んだのだろうと想像する。当初の値段がいくらだったのかわからないが、その値段ではついに買い手がつかなかった。そして日本に来てから1年が経った頃、自分が見つけることになった。自分の仕事と趣味にとても役立ちそうなこの本を買えたのは偶然だけど、そんなことを考えていたら必然に思えてきた2月下旬。春の手前で冬が抵抗している。ページをめくっていたら、バイクに乗りたくなった。
by walstib
| 2009-02-25 12:53
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