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06-19-04
濃い霧の中で目を覚まし、山を下りてデンバーへ向かう。予約していたホテルのチェックインまで大分時間がある。デンバーは結構な高さのビルが建ち並ぶ都会だ。土曜日なのでオフィス街は人もまばら。食事をしたり、絵はがきを送ったり、ネットで情報収集をしたり。 ホテルのあるゴールデンという町へ向かう。都会に来ると急に方向感覚が狂うことがある。一方通行を避けたりしているうちに、どっちへ向かっていたかわからなくなってしまうのだ。フィルモア・デンバーの前を通り過ぎて逆方向だと気づく。 モーテルにチェックインして、いろいろ支度をしているうちに出かける時間になる。レッドロックスまではほんの15分くらいで到着。昨日は雨でよくわからなかったが、本当に赤い岩が、3億年前の岩があちこちに突き出ている。開門まで1時間ほどだが、ゲートには長蛇の列。ゲートがオープンしても進み具合がとても遅い。係員の持ち物検査が厳しいのだ。ボディチェックも厳重で、すぐ側には制服警官が2人。無事すり抜けて中にはいると、ステージに向かって左側Creation Rockが迎えてくれる。岩に見とれそうになるが、まずは席を確保してから。SBDより5mくらい後ろのDFC。昨日よりはすいぶん前で見ることができた。 Creation Rock。 今日は天気がいいから自然とテンションも上がってくる。となりにやって来たおばさんは、これまでに5回GDのショウを観たという。最初は'69年のフィルモア・イースト。動いているピッグ・ペンを見た。18歳の時で、それからチャンスがある度にショウへ行き、ベストショウは'73年のワトキンスグレンだそう。“デッドとオールマンとザ・バンド…あたし、あそこにいたのよ。天気は悪かったけど最高だった!”と甲高い声で話す様子は少女のよう。それから'80、'90年代とツボを押さえた見方をしている。 人が増えてくれるにつれ、日が西に傾いていく。ステージ後ろの遙か遠くにはデンバーがぼんやりと見える。2つ巨大な岩に挟まれ、ステージの後ろにも赤い岩があるこのベニューは、他のどんなベニューよりも違った雰囲気がある。もちろん初めて来たというのもあるけれど、何かこう厳粛な気持ちにさせる何かと、わけもわから舞い上がっている自分が同居しているのだ。人によって捉え方は違うのだろうけど、神様のお膝元にいるような感じとでも言うのだろうか。何か大きな意志と言ってもいい。 Ship Rock。 ショウはロックンロールで始まった。Alabama Getawayからスロットル開けっ放し行くかと思いきや、渋いBlack Throated Windで一回ためる。ウォーレン節がうなるOperatorはちょっとおもしろいアレンジ…ラグタイムブルース風? アルバムに入っているバージョンと大分違うので、途中までわからなかった。再びHell In A Bucketでハイギヤードかと思いきや、Broken Arrow でペースダウン。ミッキーが歌う曲が毎日あるのだが(この日はBaba Jingo)、観ている方はレストエリアだと思っているようで、それぞれに休憩したりおしゃべりが始まる。 しかし、アメリカのオーディエンスはよくしゃべる。ジャムになるとしゃべる。知らない曲になるとしゃべる。疲れてくるとしゃべる。日本から飛行機に乗って来た身としては、1曲たりとも聞き逃したくないしちゃんと聞きたい。それは日本で観るチャンスがないに等しいから。日本のショウでもおしゃべりの問題は度々クローズアップされているが、こっちのそれは比でなく後ろの方へ行くほどひどくなる。 それもCassidyが始まれば大歓声がベニューを包み、サビなんかでは合唱になる。Hey Pockey Wayがいい感じで1stを終わらせる。オーディエンスもほどよく温まっており、セカンドに期待がかかる。今夜は天気も良さそうだし…カメラを忘れてきたことを後悔。 Before The Show(6/20)。 トイレなどに行ってから、来ているはずのzepさん一行を探す。前の方にいることは確かなのだが、いまいちわからない。通路で日本人が通るのを期待して張り込み。来た! 聞けばzepさん達と一緒にいるという。ビンゴ。席まで連れて行ってもらうと、前から3列目に陣取っている。zepさんとは一緒にヴァインを開催したりしているのだが、今回が初対面となった。3列目に座らせてもらって、一行を紹介してもらう。みなさん初日からずっと、最前列で観るために早朝から交代で並んでいるという。ステージを観ると、楽器や機材がよく見えた。セカンドをここで観たら…と嬉しいお誘いを受けたが、荷物を元いた場所に置きっぱなしにしていたし、並んでいないかったので横入りにもなるだろうから遠慮させてもらった。 A stage of Red Rocks Amphitheater。 ボブ・ディランでおなじみのQueen Janeから始まったセカンドセット。カバー曲が多いのも今夏ツアーの特色だろうか。ピンクフロイドやブラックサバス、ザ・バンドなどの曲をやっていて、オーディエンスがその意外性に驚くこともしばらくだった。この曲はディラン/デッドを彷彿とさせる感じでコーラスも決まっている。 セカンドのハイライトはDrumsから力強く始まった。Space > Comes A Time > Unbroken Chain > と緩やかに続いていくジャム。サイケデリックな音を通り抜けて、Unbroken Chainを朗々と歌うのはフィル。去年よりもずっと聞けるようになった。さらにさらにTerrapin Station へとなだれ込む。この日のテラピンの美しさは場所がなせる業なのだろうか。それでも止まらず、ボビーがSugar Magnoliaのイントロを奏でたとき、何かがスパークして飽和状態だった見えないガスに火をつけた。赤い岩山をはるかにこえる高いところまで、デッドの音が自分を押し上げる。圧倒されるエンディング…デッドが放つこの圧倒的なすごさは他のバンドでは観たことがない。 アンコールはTouch Of Grey。爽やかだが、力のこもった演奏だ。帰りの渋滞を嫌がる人たちが続々と会場を後にする後ろの方だが、好きな連中は実に楽しそうに踊っている。ジミーとウォーレンのソロの陰で、心地よく、控えめながらもやばいピアノを弾いているのはジェフ。去年はロブ・バラコの陰で印象の薄かった彼だが、ひとりになったことで鍛えられた、鍛えたのかすごくクールなピアノを弾いているのが印象的だった。うーん、デッドすごい。明日もあることに感謝。 上気分でモーテルに戻るとzepさんから部屋に電話。実は同じモーテルに泊まっていたのだ。明日は最終日なので、一緒に並んで最前列で観ないかという。時計は夜中の2:00を回っていた。最初の組は数時間後に出発するという。交代要員として昼からジョイントすることに決まって就寝。 The Dead 06/19/04 (Sat) Red Rocks Amphitheater - Morrison, CO Set 1: Alabama Getaway, Black Throated Wind, Operator, Hell In A Bucket, Broken Arrow > Baba Jingo, Cassidy, Hey Pockey Way Set 2: Queen Jane > All That We Are > Weather Report Suite > Drums > Space > Comes A Time > Unbroken Chain > Terrapin Station > Reuben & Cerise > Sugar Magnolia, E: Touch Of Grey
by walstib
| 2004-08-04 14:27
| Show Report
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