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忍野デッド Ono Love
05-01,02,03-04 Eggs & Shep Studio, Oshino, Yamanashi, Japan ピースでロックな2日間だった。雪をかぶった富士山が見え、暑いくらいの日差しが照りつける中、涼しい風が新鮮な空気となっている。大地から湧き上がってくるエネルギーは、笑顔となってあふれていた。そんな良いヴァイブレーションが音に乗って天の高みへ放射され、宇宙のエネルギーと合体して帰ってくる。好循環しているのだ。 会場となったエッグズ&シェップスタジオは、山中湖から少し離れた山の斜面に建物が点在しているレコーディングスタジオ。その最下部にステージがある。丸太を組み合わせ、パラシュートやタイダイなどの布で覆われている。ティピーもいくつかが建っていて、楽屋などの用途に使われていた。そう、手作り感のあるイベントだった。 5/1の夜中に出発。ゴールデンウイークなので、高速道路は昼間から渋滞が激しかった。忍野デッドの本番は5/2から始まるのだが、明日も早朝から渋滞するという情報。5/1から会場へ入場できるということなので、渋滞を避けるために前日出発となった。渋滞なんて、ガソリンと時間の無駄使いで、生み出すものと言ったら排気ガスと事故くらいなもの。夜中の高速は普段よりもクルマが多いが、順調に走れて2時間ほどで会場に到着。キャンプサイトの良いところはほぼ埋まっていたが、Nさん一行の近くにテントを張ることができた。2くんやTさんなどと会ってから就寝。寒い。 5/2、早い時間から外が動き出している。前日や夜明けに出発した人たちが到着し、あちこちでペグを打つ音が響いている。やがてクラシックロッカーズの手による、クラシックロックのDJが始まり昼が近づいてくる。Nさんのサイトにはいろいろな人が出入りしていて、いくつもの再会と新しい出会いとが交錯して握手と笑顔が交わされる。 昼過ぎにムロケンとセブンが登場し、このイベントの趣旨説明をしながら盛り上げていく。タイトルにある“ONO LOVE”のONOとは、昨年9月に急逝したサウンドエンジニアの小野志郎氏のこと。小野氏はデッドヘッズであり、日本におけるテクノ、トランスの黎明期に数々のパーティーを手がけ、サウンドエンジニアリングを行っていた人。また会場は、小野氏がスタジオとして生前に使っていたところでもある。 昼過ぎから始まったライブのトップバッターはGraten Band。それまでビデオをしか見たことがなく、ぜひ見てみたいと思っていたバンドのひとつ。アコースティックで奏でられるデッドの旋律が、爽やかな天気にぴったり。素敵な休日になる予感がする。マンドリンの音が優しくてよかった。 今回一番良かった&次に期待したバンドは710。その名が示すように、ピッグペン時代のデッドをハイパーで、ドライブ感溢れる感じで演奏する。この時代のデッドはブルースロック色がにじみ出ているので、ゴリゴリのギターでジャムっていく様が非常に良かった。 そしてBlue Crystal + Ken & Friends。BCはアコースティックのユニットで、チナキャッツなどのメンバーで構成されている。去年末の横浜死頭忘年会にて見たことがあるのだが、やさしいギターとリズム、透明感のあるヴォーカルとで“アメリカンビューティー”や“ワーキングマンズデッド”的な世界を堪能させてくれる。今回はそれにKen & Friendsが加わって、エレクトリックと融合したものとなった。BCの良さにKFのやばい感じが加わっている。途中、キヨシさんが登場して“デッドを日本語で歌おうプロジェクト”を敢行。曲は“Friend of the devil”で、日本語詞はちゃんと原曲に沿いつつも叙情的になっていたのがよかった。やや童謡チックになるのは仕方ないようだが。その後、KFがガルシアバンドのナンバーをプレイ。途中のジャムではレコンストラクションとかレギオンオブマリーばりの音になり、あたかもジェリーがいるのかと…。 ドクターセブンのサイケデリックポエトリーリーディング、ムロケンさんのボビー・マギーへの手紙というポエトリーリーディング、園さんの雅楽などが披露され、冷たい風が上着を取ってこいと囁き始める。 夕方になり、Laughing Waterが登場。Littel Red Loosterやボビー&ミッドナイツのナンバーなどを、グリグリのジャムで展開していく。歌ってる様もボビーに似ているかも。そしてドラムが素晴らしかった。彼の打ち出すグルーブが会場に木霊している。 会場のあちこちでは火が焚かれ、おいしそうな夕食の匂いが立ちこめる。フードベンダーも何軒か出店していて、カレーなどのエスニック、豚汁やスープ、チャイなど温かいものが夜がふけるにつれ人気だった。標高1000mあるところはまだまだ寒い。ダウンジャケットが大活躍。会場内に作られたドームでは、Laughing Waterのギター&ヴォーカル、MOCHIさんの、貴重なバックステージパスのコレクションが展示され、伊藤清泉画伯が描いた絵が忍野デッドのフライヤーになった原画と共に飾られている。そしてカセットレーベルの域を超えている、OJOさんのJカードの展示にも多くの人が見入っていた。 DJウバタマとチナキャッツが登場し、オーバーヘッズと蜃気楼のコラボとなる、ライトショウも加わってステージは一気にサイケムードに突入する。チナがジャムる中、ハリケーンサリーが登場し、煌びやかな衣装を一枚一枚踊りながら脱いでいく。その妖艶な姿に、カメラ片手に群がる男どもの微笑ましい光景もおなじみか。 そしてもう一度チナキャッツが演奏を始める。しばらくして、山口富士夫が登場。もう見た感じヤバイ。案の定、ムチャクチャになりそうになりながらも、チナが踏ん張ってShow Must Go On ! 予定にない曲をひとりでやったりと、山口先生の独壇場…なんだけど、全然チナと合ってないじゃん。確かに、70年代の伝説を見たという意味では貴重な時間ではあったのかもしれないが、もっとロックっぽいというかSearch & Destroyなノリのイベントに出演なさった方が…。 セットブレイク後、気を取り直してチナの演奏が再開する。今日見たバンドはどれも、それぞれの解釈に基づいてデッドの曲を演奏していた。それがとてもおもしろく、新鮮であった。こんなデッドもあるんだっていう感じ。だが、チナはもう別格と言って良いほどの素晴らしい演奏だった。ライトショウで浮かんでは消える小野さんの笑顔や、骸骨と薔薇。幸福と平和が音になって人々をつないでいる。同時にステージの傍らでは清泉画伯のライブペインティングが行われている。フロアいっぱいのオーディエンスが跳ねるように踊り、うねるようなジャムに浸る。 無事に初日が終了。時折キャンプサイトで嬌声が上がり、焚き火の煙が白く昇っていった。 5/3、雨がぱらついている。曇天で冷たい風。少しすくないくらいの人数のせいか、キャンプサイトはリラックスしていて、イベント全体でも大きな問題も事故もなく順調にことが運ばれている様子。 今日は2つのバンドが出演して終わり。最初はジョニー・アップルシード。日本のデッド系バンドとしては最長の歴史があるのだが、ちゃんと見るのは初めてだった。最近ドラムがツインになり、女性ヴォーカルが入ったことでパワーアップしたとのこと。オリジナルを交えつつ、貫禄ある演奏。ドナ時代を彷彿とさせる場面もあった。ここでまたキヨシさんが“Brokedown Palece”を日本語で歌うが、出だしでおもいっきりこける。 忍野デッドの最後を飾ったのはMajestic Circus。日本のジャムバンドシーンで活躍中のバンド。オールドヘッズが見守る中で、若いバンドがトリをつとめることの意味を考えてみた。飛躍してるかもしれないが、それは未来である。デッドは郷愁なんかじゃない。今も進行形なんだ。彼らの“Playin' the band”は長いジャムで観客をぶっとばし、目には見えない何かが伝えられていることを示した。 すべての演奏が終わり、テントがひとつずつ姿を消していく。シャトルバスに乗り込んで山を下る。クルマで町へと戻っていく中で、まだ夢が覚めていないような感覚に陥った。満足感と共に。 出演 Classic Rockers(DJ) Gra-Ten Band Gonorrah 710 Blue Crystal + Ken & Friends Sono Dr. Seven Muroken Laughing Water Ubar Tmar Hurricane Sarry China Cats Fujio Yamaguchi Johnny Appleseed Majestic Circus
by walstib
| 2004-05-07 20:48
| Show Report
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