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6-27-05(月)
またもや雨。バスに乗り込み洞爺駅へ。ここからJRの特急に乗り、一気に函館を目指す。北海道は何度か来ているが、函館はフェリーからバイクで下りてそのまま通過したことしかなかった。少々疲れているのか、ぐっすりと寝こけて函館着。 何か食べようということになり、朝市(午後なのに)へ行ってみるが、ウニやらカニやらが思いっきり載っかった丼ばかりで一周回ってスルー。駅前は寂しくて食べ物屋もそんなにない。ラーメン屋に入り、2人で味噌もやしラーメンを頼んだ。すると、あんかけ風などろっとした味噌ラーメンで、そんなに濃い味ではなかった。割とおいしくてずるずる食べる。店を出てプルちゃんに感想を聞くと、まずかったの一言。まずいってほどじゃないと思うのだけど、彼女は自分よりも味噌ラーメン好きなので、やっぱりまずいのか…後の祭り。 路面電車に乗り、湯の川温泉のホテルを目指す。ネットで予約した激安でひとり2900円(素泊まり)。しかも温泉は100%かけ流し。建物外部も内部も昭和の遺物で、ツインルームだったがベッドの細いこと部屋の狭いこと…これってシングルを無理矢理…な印象。少し休んでから再び市電に乗り込み五稜郭へ。 司馬遼太郎にはまった時期があって、「燃えよ剣」などの作品に出てくる幕軍最後の拠点にして、西洋式要塞五稜郭…一度来てみたかった。文章や写真を通じて持っていたイメージより、ずっと小さいのはいつものこと。武者返しのついた城壁とややジャングル化した自然に見とれる。 函館と言えば、函館山から見える夜景が目玉。バスセンターで待っていたバスに乗り込むと、女性の車掌さんが「今日は見れませんよ。霧がひどくて山頂から見えないですけど、登っている途中なら…」と言った。ガーン。一番楽しみにしてたのに。予定変更で、洋館や教会のある地域へ。ライトアップされている建物がいくつかあり、夜間撮影にチャレンジ。 昨日に続きホテルの温泉も昔の風情というより、そのまんま。時間が遅いので誰もいない。いい感じでのんびり。お湯も良くて、景気よくかけ流している。しばらくして、つるっぱげのおっさんが入ってきた。そろそろ腹が減ってきたので、出て買い物に行くことに。 7-11で買い物をしてホテルに戻ると、ちょうどプルちゃんが風呂上がり。フロントのすぐ横が風呂の入り口で、ナイスタイミングと思ったら、女風呂を覗かれたというではないか。すぐホテルの人を呼び、中を確認してもらうと男湯にはひとりしか入っていない。自分が出たときにひとり入っていたのは、つるっぱげのおっさんだけ。ロビーで出てくるのを待っていると、すぐに出てきた。プルちゃんが正面から詰め寄って、風呂を覗いたでしょと聞く。すると、覗いていないと言った。彼女はひるまずに波状攻撃をかけるが、おっさんは防戦一方ながらとぼけ通している。 双方弾切れで膠着状態となったところに、割と若い支配人が登場。名裁きを期待するまでもなかったが、“ホテルとしてできることは、警察を呼んで捜査に進んで協力することだけだ”という旨を、まわりくどくバカ丁寧に何度も繰り返すだけ。ならばと、こちらもお互いに意思の確認をして即断。数分後に2人の警察官がやって来た。 まずは当事者同士の名前や住所を聞き出して、ひとりずつ警官がついて話を聞きながら現場検証。ここの風呂は良く言えばレトロで、男湯と女湯を隔てるのはそんなに高くない壁。しかも湯船から岩になっているので、登っていけば女湯を覗くのは簡単だ。プルちゃんの話はこうだった。風呂に入っていたら、壁の向こうから禿頭が出現し目があったという。彼女はキャ~!という声を出すタイプではなく、あ~と間抜けな声を出してたらしい。すぐに上がったら掃除のおばちゃんがいて、事情を話したら男湯を見に行ってくれた。すると、ひとりしか入っていなかったというのだ。彼女はこの話を警官が来るまで隠していて、話を聞かれる中で初めて話したという。 ロビーでは若い警官がおっさんから話を聞いている。なんとこのおやじ、ホテルのロビー隣に入っているラーメン屋の店主だった。ホテルとは基本的に関係ないようだが、23:00に仕事が終わると毎日この風呂に入っているという。その後、自分もいろいろと質問された。 プルちゃんの話、掃除のおばちゃんの話、ホテルマンの話、自分が話したことから、警官たちはすでにおやじが犯人だとわかっているようだった。若い方が、正直に話してくれた方がいいんだけどなぁ…とやんわり最後通牒を突きつけるが、やってないの一点張り。 警官たちはホテルに空いている部屋を用意させ、おやじを連れて行った。その前にプルちゃんに、あいつをどうしたいか聞いてきた。告訴するかどうか。彼女はきちんと認めて謝ってくれればいいとした。別室で尋問されている間、部屋に戻って怒りの混じった理不尽な気持ちで待っていたら電話が鳴った。プルちゃんが部屋を出ていった。 数分後、元気良く戻ってきた彼女の口から、おやじが認めて謝ったことを聞いた。一件落着ということになるのだろうか。後で聞いたが年輩の警官が別室へ行く前、プルちゃんに“絶対頭を下げさせるから”と言ってくれたから、すごく勇気づけられこの人ならと思ったそうだ。 最高と最低の間を行ったり来たりした函館の夜。興奮してるのかすぐに寝られなかった。
by walstib
| 2005-07-04 01:01
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