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12-16-04(木)
ここのところ、毎日寝るのが遅い。深夜映画のせいだ。BSでサスペンス映画ばかりを毎晩やっていて、何気なく観た「アラベスク」が、おもしろくて最後まで観たのが始まり。「シャレード」のスタンリー・ドーネン監督と書けば、なんとなくわかりそうだが、ソフィア・ローレンとグレゴリー・ペックという組み合わせがいいようなわるいような。凸凹加減が笑えるので○。どんでん返しの連続技で、国家的陰謀が暴かれる。 で、次に「激突!」。スティーブン・スピルバーグが大ブレークする前の作品で、これはもう何度も観ている。太い腕とウエスタンブーツの爪先以外は画面に出ない謎の運転手と、実車を見ればただボロイだけなのだろうタンクローリーの不気味さが恐い。主人公が乗ってたフォード・ヴァリアントがいい。普通の四角いアメ車で、フルストックなところが。ムスタングやコルベット、キャデラックやリンカーンだったらどんな映画になっただったろ? そして昨日観たのが「デッドゾーン」。クリストファー・ウォーケン主演で監督はデビッド・クローネンバーグ。マーチン・シーンも出ていて、原作はスティーブン・キング。交通事故で昏睡状態に陥った男が、目覚めると特殊能力が備わってきた。彼の運命はその能力に翻弄され、ついには…という話。突出した能力を持たされてしまった男の苦悩と孤独、そして引き換えに失ったものの大きさを、クリストファー・ウォーケンが熱演。すげーおもしろかった。 で、思ったのがローテク映画のおもしろさ。巨大な資金を投下して、半端じゃなく火薬を使ったり、豪華なキャストの映画もおもしろい(たまにおもしろくない)。だけどやっぱり、奇抜なアイデアと抜群のカメラワーク、役者の素晴らしい演技を束ねる監督のセンスが大事。CGを駆使して想像の世界を作るのもすごいが、少ない資金で知恵を絞った映画の魅力を夜中に興奮しながら再確認したのでした。この3日間、中学生の頃年末年始に毎日深夜映画を観ていた時に感じた、何かを思い出したようだった。 BGM: Sim Redmond Band 08-29-04 Tahara CD Shop, Fujisawa, Kanagawa, Japan
by walstib
| 2004-12-17 11:32
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